花火を上手に撮影しよう 第1弾で出来ること
花火をフィルムサイズぴったり撮影する為の、打ち上げ場所(花火の筒)からの距離、レンズの焦点距離、カメラの角度を計算します。
こんな時に使用すると便利です。
こんな感じに、フィルムいっぱいに花火が撮れるように計算します。花火は球体に開く事を前提に計算していますので、フィルムの向きは、縦でも横でも、計算結果は同じです。実際は重力の影響を考慮して、縦向きで撮影したほうが良いでしょう。
1.
打ち上げ場所までは300メートル離れているんだけど、どのレンズを使えば丁度良いのだろう?
→打ち上げ場所からの距離より必要なレンズの焦点距離、カメラの角度を計算します。
2.
花火の音が1.5秒遅れて聞こえてくるんだけど・・・
→花火の音の遅れ時間よりレンズの焦点距離、カメラの角度、筒からの距離を計算します。
3.
35mmのレンズしか持ってないけど、どのくらい離れればいいんだろ?
→レンズの焦点距離から打ち上げ場所(花火の筒)からの距離とカメラの角度を計算します。
前提条件(
とっても大事!
)
1.
この計算は、35mmのフィルムを使ったときの計算結果です。
2.
対象にしている花火は、菊や牡丹です。冠菊やスターマインには対応していません。
3.
花火は球体に開くものとして計算しています。重力による影響は計算していません。
4.
打ち上げ場所と自分の位置は同じ高さである必要があります。例えば、打ち上げ場所を見下ろす高台からではこの計算結果は正しくありません。
5.
音の速さは、気温25度固定で計算しています。このソフトの利用範囲内では気温固定でも誤差の範囲でしょう。ちなみに気温が1度上がると、秒速60cm速くなります。
用語の定義
打ち上げ場所(花火の筒)からの距離
花火を打ち上げる筒から自分がいる位置までの直線距離。筒と自分の間には高低差は無いものとして計算しています。
焦点距離
レンズの焦点距離。
カメラの角度
水平方向を0°天頂を90°とした時にカメラが向いている角度。
時間差
時間差とは、花火が開いた瞬間からその爆発音が聞こえてくるまでの時間です。雷が光ってから音が聞こえてくるまでの時間を計って、雷までの距離を計算した事がある方もいると思いますが、原理は全くいっしょです。音の速さは温度に左右されますが、1秒間に約345mです。
操作方法
操作は非常に簡単です。必要な値を入力した後、『計算』のボタンを押すだけです。
打ち上げ場所(花火の筒)からの距離で計算しよう
図1
図1は、筒からの距離「300m」の時のレンズの焦点距離とカメラの角度を表示したものです。
例えば3号玉の場合、焦点距離129mmのレンズを装着したカメラを、水平方向から22°上を向けばピッタリ収まるという意味です。この時、花火の音は0.93秒遅れて聞こえているはずです。
「時間差」の欄を注目してください。筒からの距離は同じでも、花火の大きさの違いで、長くなっているのが分かると思います。これは、大きな花火になればなるほど、高く揚がりますから、時間差も長くなっていくのです。
花火が大きくなると、
↓
打ちあがる高さが高くなり、花火の直径も大きくなるので、
↓
必要なレンズの焦点距離は短くなります。
カメラの角度が急になってきます。
音が遅れて聞こえるようになります。
時間差から計算しよう
図2
図2は、花火の音が1秒遅れて聞こえてきた時の各値を計算したものです。
3号玉を例にすると、焦点距離138mmのレンズを装着し、カメラを20°上に向けるとピッタリです。筒との距離は、時間差から求められ、325mという事がわかります。
20号、30号、40号でErrorとなっていますが、これは1秒では音が届かない程、花火は高く打ち上がっているという事です。音の速さは約345m/秒ですが、20号以上の花火は地上500m以上の高さまで打ちあがっています。従って、仮に筒の真下にいても、500/345 = 1.45秒以上遅れて音が聞こえてくるのです。
(注意)
実際に、時間差を計って距離を求める時は、ストップウォッチ等で正確に計ってください。たった0.3秒で、音は100mも進んでしまいますから。
レンズの焦点距離から計算しよう
図3
図3はレンズの焦点距離が35mmの時の各値を計算したものです。
例えば、35mmのレンズしかもっていなくて、10号玉を撮りたければ330m、時間差にして1.35秒離れた場所に行けば、ピッタリ撮れるという事です。
3号玉の計算結果が、「もっと望遠で」となっていますが、これは花火が小さすぎるので、このレンズではフィルムいっぱいには写せないという意味ですので、もっと焦点距離の長いレンズを使ってください。
是非、このソフトをダウンロードして試してほしいのですが、焦点距離24mm以下を入力して計算するとすべての大きさで、「もっと望遠で」となります。従って、24mmの広角レンズがあれば、菊や牡丹であれば、どこの場所からでもはみ出さずに撮影できることになります。
これだけは注意しましょう
計算結果によっては、筒までの距離が数メートル〜数十メートルになる事がありますが、真に受けてそこまで近づかないようにしましょう。間違いなく保安距離内ですので、関係者につまみ出されてしまいます。
謝辞
本ソフトウェアを作成するにあたって、花火の到達高度と開花径の資料を快く提供して頂いた「
日本の花火
」Webmaster小野里公成氏に感謝いたします。
最後に
本ソフトウェアはフリーソフトです。自由にご利用ください。転載する場合にはご連絡ください。
本ソフトウェアを使用して、計算結果が間違っていたので写真が撮れなかった等、いかなる場合も保証を行いませんのでご了承ください。
当ホームページの写真の無断転用を禁止します
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